私たちの歴史
アメリカは良くも悪くも21世紀の大国である。私たちはそうした時代に生まれ合わせている。私たちが今2005年という時点にたって、古代ローマ帝国や神聖ローマ帝国を、あるいは鎌倉時代や江戸時代、もっと近くは太平洋戦争などの過去の歴史を見つめるように、まもなく私たちが生きた21世紀の初頭も歴史の大河という過去の流れ込んでゆく。
私たちが生きているこの21世紀という時代は、世界史の時代に入っている。200年前なら、まだ今日ほど交通も発達しておらず、個別的な各国史、あるいは、せいぜいヨーロッパ史やバルカン半島史などの特殊な地方史が成立するのみであった。しかし今日のように科学技術が発達し、地球が一体化してくると、ただ世界史のみが存在するだけである。
将来の歴史家から私たちの生きた時代はどのように評価されるのだろうか。伊藤博文や東郷平八郎らが私たちにとってはすでに過去の歴史的な人物であったように、私たちの同時代人であるブッシュ大統領やライサ女史らもやがて歴史的人物のギャラリーの中に入ることになる。間違いなく、2001年におきた、米国同時多発テロ事件はエポックメイキングな事件として、世界史に刻まれるだろう。
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